CFD(差金決済取引)と信用取引は、どちらもレバレッジを利用して少額の資金で大きな取引を行うことができる手法ですが、いくつかの重要な違いがあります。以下に詳しく比較します。
目次
1. CFDと信用取引の比較表
| 項目 | CFD(差金決済取引) | 信用取引 |
|---|---|---|
| 取引対象 | 株式、株価指数、商品(金・原油)、FX、仮想通貨 | 株式のみ |
| レバレッジ | 5〜20倍程度(一部最大50倍) 証券会社により異なる | 最大3.3倍 |
| 売りからの取引(ショート) | 可能 | 可能 |
| 取引時間 | 24時間取引可能(市場による) | 証券取引所の取引時間内のみ |
| 配当・優待 | 配当相当額がもらえるが、株主優待はなし | 配当は受け取れるが、優待はなし |
| 金利・手数料 | スワップポイント(持ち越しコスト)がかかる | 貸株料、信用金利、取引手数料がかかる |
| 取引期間 | 無期限(持ち越し可能だがスワップ費用あり) | 一般信用取引は無期限、制度信用取引は6ヶ月以内 |
| ロスカット | 証拠金維持率が一定水準を下回ると強制決済 | 証拠金維持率が一定以下になると追証(追加保証金)が発生し、支払えない場合は強制決済 |
| 税金(損益通算) | 申告分離課税(FXと同じ20.315%) | 申告分離課税(株式投資と同じ20.315%) |
2. CFDと信用取引の主な違い
① 取引対象
- CFD:株式のほか、株価指数(日経225、S&P500など)、金、原油、FX、仮想通貨など、幅広い商品を取引可能。
- 信用取引:日本株の個別銘柄のみ対象(外国株の信用取引は不可)。
➡ CFDの方が取引対象が豊富で、分散投資しやすい。
② レバレッジの違い
- CFD:国内業者では最大5〜20倍程度。
例)IG証券の場合
個別株CFD 最大5倍
株価指数CFD 最大10倍
商品CFD 最大20倍
債券CFD 最大50倍 - 信用取引:最大3.3倍。
➡ CFDの方がレバレッジが大きいが、その分リスクも高い。
③ 取引時間
- CFD:海外市場の株価指数やFX、商品(原油・金など)は24時間取引可能。
- 信用取引:日本株の取引時間(9:00~15:00、11:30~12:30は昼休み)に限定。
➡ 夜間や早朝に取引したいならCFDが有利。
④ 金利・手数料の違い
- CFD:スワップポイント(保有コスト)がかかるが、貸株料は不要。
- 信用取引:信用金利(年1.0~2.5%程度)、貸株料(空売り時)、売買手数料がかかる。
➡ 長期保有するなら信用取引の方がコストが安いことが多い。
⑤ 配当・優待の違い
- CFD:株式CFDでは、配当相当額はもらえるが、株主優待は受け取れない。
- 信用取引:信用買いの場合、配当を受け取れるが、株主優待はもらえない。
➡ 配当狙いなら信用取引、優待狙いなら現物株を買う必要あり。
⑥ 取引期間
- CFD:基本的に無期限(ただし長期保有するとスワップ費用が発生)。
- 信用取引:
- 制度信用取引:6ヶ月以内に決済が必要。
- 一般信用取引:無期限も可能(証券会社による)。
➡ 短期トレードならどちらでもOK、長期投資なら信用取引(一般信用)が有利。
⑦ 追証(追加証拠金)の違い
- CFD:証拠金維持率が一定水準を下回ると強制ロスカット(追加保証金なし)。
- 信用取引:証拠金維持率が低下すると追証(追加保証金)の支払いが必要。払えない場合は強制決済。
➡ CFDは追証がないが、信用取引は追証のリスクがあるので注意。
3. CFDと信用取引はどっちがオススメ?
CFDが向いている人
- 日経225や米国株、原油・金など、幅広い銘柄を取引したい
- 24時間取引できる市場で売買したい
- レバレッジを大きくかけて短期トレードしたい
- 追証なしの取引をしたい
信用取引が向いている人
- 日本株の個別銘柄をトレードしたい
- 長期保有(数ヶ月以上)を考えている
- 信用金利・貸株料などのコストを抑えたい
- 信用買いで配当を狙いたい
4. まとめ
- CFDはレバレッジが大きいので、ハイリスク・ハイリターンになりやすい
- 信用取引は追証(追加保証金)のリスクがあるので注意
- 長期投資ならCFDより信用取引のほうがコストを抑えられる
投資スタイルや目的に応じてどちらを選ぶかを検討しましょう。
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