スリッページ(slippage)とは、注文した価格と実際に約定した価格との差のことを指します。主に株式やFX、仮想通貨などの金融取引で使われる用語です。
目次
スリッページが発生する原因
| 原因 | 説明 |
|---|---|
| 価格変動の速さ | 相場が急変していると、注文を出した時と約定のタイミングで価格が変わってしまう。 |
| 流動性の低さ | 板(オーダーブック)に注文が少ない場合、自分の注文を消化するのに価格がずれる。 |
| 成行注文の使用 | 指値ではなく「すぐに約定させたい」成行注文では、現在の最良価格で約定されるため、意図した価格との差が出やすい。 |
| システム遅延 | 証券会社や取引所のシステムの応答遅延によって、価格の変化に追いつけないことがある。 |
スリッページの種類
| 種類 | 内容 |
|---|---|
| ポジティブ・スリッページ | 想定より良い価格で約定した(例:100円で買うつもり→実際は98円で買えた)。 |
| ネガティブ・スリッページ | 想定より悪い価格で約定した(例:100円で買うつもり→実際は102円で買わされた)。 |
スリッページが重要になる場面
- 経済指標の発表時など、相場が急変しているとき
- 成行注文を頻繁に使うトレーダー
- 自動売買(EA)やアルゴリズム取引を使っている場合
スリッページが大きくなる例
- 経済指標発表(米雇用統計、FOMC)
- 市場の流動性が低い時間帯(早朝、週明け、年末)
- 成行注文を利用している場合
- ボラティリティが急変している状況(戦争、金融危機等)
一般的なスリッページの目安(pips単位)
| 通貨ペア | 通常時のスリッページ(目安) | 高ボラティリティ時 |
|---|---|---|
| USD/JPY | 0.1〜0.5 pips | 1.0〜3.0 pips以上もあり得る |
| EUR/USD | 0.1〜0.5 pips | 同上 |
| マイナー通貨 | 0.5〜2.0 pips程度 | 3.0 pips以上も |
スリッページの対策
| 方法 | 説明 |
|---|---|
| 指値注文を使う | 価格を指定することで、意図しない価格での約定を避ける。 |
| 約定力の高い証券会社を使う | 通常、スリッページの少なさ=約定力の高さ。 |
| スリッページ許容幅の設定(特にFX) | 取引プラットフォームによっては、許容する最大スリッページ幅を設定可能。 |
参考
楽天証券【楽天FX】楽天FXにおけるスリッページの取扱いについて
https://www.rakuten-sec.co.jp/web/info/info20130621-02.html
三菱UFJ eスマート証券:スリッページとは何ですか?
https://faq.kabu.com/s/article/k000947
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